“いびき”について

“いびき”はつらい!

     会社の慰安旅行で、“いびき”をかく人と同室になったことはありませんか?ゴーゴーうるさくて、さぞ寝苦しい夜だったことでしょう。しかし“いびき”をかく人はもっと辛いのです。旅先では遠慮しないといけませんし、家族にまで嫌がられます。

「睡眠時無呼吸症候群」ってなあに?

     ”いびき”をかくだけならまだよいのですが、寝ているあいだ息ができなくなり、しまいには止まってしまうことも起こります。毎晩このような呼吸停止が起こる病態を「睡眠時無呼吸症候群」といいます。このような方は眠りが浅く、一日の疲れが充分にとれません。会社での仕事に集中できなかったり、時には運転中の居眠りに結びつくこともあるようです。

「睡眠時無呼吸症候群」はこわい!

     ある研究では「睡眠時無呼吸症候群」の方の居眠り事故は、健康な方の七倍にも達するといわれています。また無呼吸が続くと血液のなかの酸素濃度が低くなり、その分を補おうとして肺や心臓が普通以上に働かなくてはならなくなります。これでは一日の疲れをとり、明日への活力を養うはずの睡眠が、かえって疲れを倍加してしまうことになってしまいます。

程度を知ろう!

     “いびき”には様々な要因があり、程度も人によってまちまちです。まず自分の“いびき”が他人や医師からみてどの程度かを知ることが第一歩です。その結果、高度と判定されたり、「睡眠時無呼吸症候群」にあたる方には、適切な医療が必要になります。

手軽にできる方法から試してみましょう

     まず横を向いて寝る習慣をつけることや、枕を低くすることをお勧めします。このような体位はのどを広げる効果があるからです。肥満気味の方は標準体重を目標にやせることが大切です。太った方は脂肪のためにのどが狭くなっているからです。がんばってダイエットして下さい。鼻での呼吸が保たれていることは"いびき"の治療には欠かすことができません。アレルギー性鼻炎や"ちくのう(副鼻腔炎)"は耳鼻咽喉科できちんと治しておくことが大事です。

高度のいびきの治療は?

     これらの努力をしてもいっこうに改善されない場合は、のどの狭窄を取り去る手術をします。程度によって術式は様々ですが約一週間の入院を要します。特別のプロテーゼ(型)をのどにつけて寝ていただく方法や睡眠時に一定の酸素吸入をすることが適切と考えられる方もいらっしゃいます。一人で悩まず、かかりつけの先生に気軽に相談されてはいかがでしょうか。
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