河北郡市医師会 会長　久保　隆之

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令和６年６月に河北郡市医師会会長を拝命しました久保隆之と申します。 当医師会は津幡町、内灘町、かほく市の一市２町の病院、診療所等の医師で構成されています。金沢医科大学病院の医師も多数入会されており、石川県内では金沢市に次ぐ規模となっています。　
　医師会の活動としては行政と連携して休日当番医、健診事業（特定健診、がん検診、乳児検診）、予防接種、学校医活動、学校健診、介護保険審査会、医療介護の多職種連携、他様々な地域に根ざした活動があります。金沢医科大学病院や河北中央病院、県立こころの病院、他県内の病院との連携の構築、勉強会を行い地域医療の質を高める努力を行っています。
　令和２年より始まった新型コロナウイルス感染のパンデミックはようやく終息しましたが、まだまだ感染者は多く重症となる例も散見され注意が必要です。
　また、外国人旅行者や外国人労働者の増加により、我が国では稀となっていた麻疹、結核、性病などの病気の再興や新型コロナウイルスの様な未知の病原体への備えが必要となっています。当医師会としましては、これらの病気の知見を高めるとともに、新型コロナウイルスのパンデミックの様な状況が再度起きた場合、前回の経験を踏まえてワクチン接種や発熱外来など行政と連携して対処したいと思います。幸い、一市２町とも行政との関係は良好で感謝しております。
　住民の皆様には出来るだけ「かかりつけ医」を持ってほしいと思います。「かかりつけ医」が日頃の健康状態やアレルギー歴などを把握している事により、早期に病気の診断、治療に繋がり、病院への紹介もスムーズに行える様になります。また、大病院の負担軽減にもなります。今後の高齢化社会にあたり在宅での最期を希望され方が多くなると思われます。「かかりつけ医」一人で多くの在宅患者に対応する事は困難となってくると思われ、二人主治医制などの対策が必要となります。当医師会としても会員どうし密に連携してこれらの事態に備えたい所存です。