県民の皆様に

検査の話

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石川県臨床衛生検査技師会 会長
油野 友二(2013年)

■ 臨床検査技師ってどんな仕事をしているのでしょうか?

 臨床検査技師という職名は、残念ながらあまり知名度があるとはいえません。でもたいがいの方には、説明すると納得していただける仕事です。たとえば、病院に行った時にいろいろな検査をすることと思います。まず、採血、そして尿を提出、貧血の検査、肝機能検査、ひょっとするとエコー検査だとか心電図検査などをうけられたこともあるのではないでしょうか?そういった検査を「臨床検査」と呼び、行っている私たちは国家資格である臨床検査技師です。

■ 糖尿病と臨床検査の深い関係とは

 臨床検査は糖尿病の診断やコントロールの評価、合併症の予防になくてはならないものです。石川県臨床衛生検査技師会は、医師や関連医療職種の先生方とともに、検査結果を正しく理解していただくための啓蒙活動を行っています。 私たち臨床衛生検査技師会は“糖尿病患者さんの療養生活に少しでもお役に立ちたい”そんな思いを持った臨床検査技師の集まりです。臨床検査技師は血糖やヘモグロビンA1c、コレステロール等を調べる血液検査をはじめ、尿糖や尿タンパク等を調べる尿検査のほか、心電図検査や超音波検査等、様々な検査を行っています。また施設によっては、自己血糖測定のご説明や、測定器点検も行っています。
 糖尿病の検査で、“わからないこと”“もっと知りたいこと”などがあれば、臨床検査技師にお気軽にご相談ください。また、健康祭などで「臨床検査技師会」の旗を見かけた際には、ぜひ一声おかけください。

■ 糖尿病関連臨床検査のトピックス

「ヘモグロビンA1c」の検査値を6.5%以上に変更(2012年4月1日)
 糖尿病の診断などに使う値の「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」が、これまで日本では独自の基準だったのですが、2012年4月1日から世界標準の数値表記に合わせて一斉に引き上げらました。
JDS(日本独自の値) HbA1c 6.1%以上 → NGSP(国際標準値) HbA1c 6.5%以上
 今回の変更からもう1年が経過して新しい表示値に慣れられた方も多いかもしれませんが、医療機関によっては、1年が経過したことからNGSPの表示をなくし、「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」とのみ表示する動きもあります。2年以上前の値と比較されるときはご注意ください。

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