県民の皆様に

食事の話

「食事について」

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石川県栄養士会
医療法人博友会 金沢西病院
大谷 千晴(2013年)
 糖尿病や肥満を気にする方々にとって特に注意すべき栄養素は「糖質」と「脂質」です。糖質は摂取することによって血糖値を上昇させますが、どんな食品の中に含まれているのかご存知でしょうか。
 糖質は穀類や芋類に多く含まれています。穀類とは「米、小麦など」です。これらの食品から作られる主なものは「パン・めん類・ご飯・お菓子など」です。芋類とは「じゃがいも・さつまいも・里芋など」になります。
 皆さん、日々の生活を振り返ってみましょう。「何か食べたい・・」と思った時にさっと手が伸びるものは何でしょうか。コンビニエンスストアに行った時、目にとまるのは何でしょうか。
 菓子パン・カップラーメン・おにぎり・和洋菓子・スナック、夏になるとアイスやジュースと言う方も多いのでは・・。私たちが「おなかがすいた〜」と言う時に簡単に食べることができるものの多くが糖質をたくさん含む食品です。これらの食品は糖質だけでなく、脂質をたくさん含んでいる場合もあります。知らず知らずの間に予定外の栄養素を摂取してしまっている可能性があります。本能的にヒトは糖質と脂質を含む物を好むので、ヒトとして当然のことではあるんですが・・。
 糖尿病の方にとって糖質の摂取は大きな課題です。しかし、私たちはいつでも糖質を摂取できる環境に存在しています。どんな食品に多くの糖質が含まれているのか知っておくこと、どの程度の糖質を摂取したのかを知っておくこと、糖尿病対策にも肥満対策にも必要な事です。
 日々の食生活には「バランス」が大切です。バランスの良い食事とは、「いろいろな種類の食品を摂取する事」になります。糖質ばかりでなく、野菜は・・?、お肉は・・?、魚は・・?、豆は・・?、果物は・・? 
 自分の昨日食べたもの、今日食べたものを思い出して、糖質ではない様々な種類の食品を摂取することをお勧めします。

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