こどもさんの感染性胃腸炎について

 こどもさん(特に小さいお子さん)が突然ゲーゲー吐き出したり、激しい下痢を一日に何度もする感染性胃腸炎。あなたのお子さんもかかったことがありませんか?
 感染性胃腸炎は、腸の細菌感染による場合、ウィルス感染による場合、その他真菌などの感染による場合があり、特に寒い季節はロタウィルス感染によるものが圧倒的に多くなります。

”ロタウィルス感染による胃腸炎(嘔吐下痢症)”は
 おもな症状は鼻水やせき、ねつなどかぜの様な症状があることが多く、突然吐き気がして嘔吐を何度も繰り返すようになり、下痢しだします。保育所などで寒い季節に流行することが多く、とくに小さいお子さんや赤ちゃんがかかりやすく、脱水など重症化しやすい傾向があります。
 脱水症になると激しくぐずって不機嫌となったり、うとうとと一日中ぐったり寝てばかりになったり、ときにひきつけを起こす場合があります。皮膚が乾燥してしんなりとなり、くちびるや口の中が乾きます、おしっこの量が減ってきます。
 吐き気ははじめの2〜3日くらいまでにおさまりますが、下痢は7〜10日続くことが多く、もっと長く下痢がおさまらないこともあります。下痢便の特徴は、水様便で、酸っぱいような汗くさいような臭いがあり、色が白っぽく、乳白色〜黄白色〜黄色となります。
 白痢、冬季下痢症、乳児嘔吐下痢症、白色便性下痢症、その他いろいろな診断名で呼ばれています。
 便の性状を確認することが重要なので医療機関を受診されるときは便のついたおむつなどを持参されることをおすすめします。便があるとラテックス凝集法でロタウィルス抗原を数分で判定することも可能です
”どうしたらいいの?”
 少し軟らかい便で機嫌がよく、吐き気も軽い場合は、赤ちゃんなら、ミルクや母乳の一回に飲む量を50mlぐらいにし、回数を頻回にします。吐き気、下痢がおさまれば徐々に増やしてゆきます。はじめはお白湯か番茶や赤ちゃん用のイオン飲料をすこしづつ飲ませてもよいでしょう。下痢の程度によってはミルクを薄めた方がよい場合もあります。
 小さいお子さんならりんごジュースやスポーツ飲料などをすこしづつ飲ませ、だいじょうぶなら、くず湯、重湯、粥、柔らかく煮たうどんなどをすこしずつ何回にも分けて食べさせます。
 全く飲まなかったり、食べない場合は脱水になったり、ケトーシスを起こして低血糖になる場合があります。吐き気や下痢などの症状がある場合はかかりつけの小児科医の受診をおすすめします。適切な食事療法や治療を怠ると症状が進行したり栄養障害を起こす場合があります。特に上記脱水症状のある場合はすみやかに医療機関を受診してください。
 なお、下痢期間中はおなかを冷やさず、安静にしましょう。また、おむつかぶれになりやすくなりますので、あまりウエットティッシュでごしごしこすらずないでください。ぬるいお湯で洗うなどおしりの皮膚を保護しましょう。便をさわったらよく手を洗いましょう。他の兄弟やお母さんお父さんにも感染することがよくあります。
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