胃潰瘍

 胃潰瘍と言うのは、一口で言えば胃の壁に穴があく状態を言います。そして、その穴の大きさや深さ、あるいは出来ている場所などによって、痛みとか出血とか、そのほかいろいろな症状がでてきます。

 しかし、一般的に胃潰瘍の特徴的な症状として、まず上腹部の痛みがあげられます。この痛みは、主にお腹の空いた時に起こり、食事をするとなくなってしまいます。しかしこの痛みも、潰瘍が非常に小さい時にはないこともありますし、また逆に大きな潰瘍の場合には、食事と関係なく、いつも激しい痛みに襲われることになります。

 痛み以外にも時には吐血といって血を吐いたり、下血といって真っ黒な便が出たりすることもあります。このような場合には、すぐに医師の診察を受けなければなりませんが、そうでなくても痛みや吐きけ、もたれなどが一週間程度続くようでしたらまず医師の診察を受けてください。

 胃潰瘍の検査として胃レントゲン検査と胃内視鏡(胃カメラ)がありますが、殆どは胃レントゲン検査だけでわかります。ただがんとまぎらわしい場合や、出血している場合などには、どうしても胃内視鏡(胃カメラ)による検査が必要となります。

 胃潰瘍は、現在薬でよく治すことができます。潰瘍の大きさや出来ている場所、年齢などで治療にかかる期間は多少異なりますが、だいたい三ヶ月程で殆どの人は治ります。ただ三ヶ月を過ぎてもよくならない時、あるいは、潰瘍からの出血が止まらない時、また、胃の出口に出来た潰瘍のために食べ物の通りが悪くなっている場合などには手術が必要となります。手術にあたっては、主治医とよく相談して決めてください。

 胃潰瘍になった時の食事についてお話しします。原則として、何を食べてもよいのですが、消化の良い、あまり脂肪の多くないものを選んだ方が無難でしょう。刺激の強いものは避けるべきです。しかし、そうした注意よりもまず食事の時間を規則正しくし、よく噛んで食べ、腹八分目にしておくことが大切です。寝る前の食事は絶対にいけません。酒、タバコ、コーヒー等は、潰瘍に悪影響を与えることはいうまでもありません。

 一度潰瘍になられた方は、よく再発します。潰瘍が治ったからと安心してむちゃをしてはいけません。平生から規則正しい食事をし、ゆったりとした気持ちで生活するように心がけましょう。

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