住民の皆様へ
新型インフルエンザの流行が急速に拡大したため、急病センターや救急病院に感染された方が殺到し、本来の救急の業務に支障をきたしかねない状況となっております。この事態を解消するため、当医師会としましては従来の在宅当番医制に加えて、
別記のように時間外診療や診療時間の延長を行うことといたしましたので、ご参照ください。
合わせて次の点にご協力下さいますようお願い申し上げます。
- 新型インフルエンザが疑われる患者さんは、日中にかかりつけ医や一般の診療所を受診することとし、できる限り直接救急を担当する医療機関へ受診しないようにして下さい。
- 深夜に診断目的のため受診するなど、不要不急の受診を控えて下さい。
またワクチン接種につきましても、問い合わせが病院・医院の窓口に殺到し、対応に忙殺されています。今年の季節性インフルエンザワクチンは新型用ワクチンを新たに製造する必要がありましたので、供給量が少なく既に品薄となっておりますが、本来、疫学的にみて罹患すると重症化する恐れがある、乳幼児・心肺などに基礎疾患のある方・ご高齢者の方を中心に接種すべきものと考えます。また現在のところ新型用ワクチンは医療機関が要望しても、ごくわずかの量しか入手できない状況です。従って、かかりつけ医が状況をみながら、厚生労働省の提示した優先順位に沿って、責任を持って対象の方に順次接種していく予定になっております。ご心配はよくわかりますが、皆様におかれましては互助の精神に則り、ご理解、ご配慮のほどよろしくお願い申し上げます。
仮にワクチン接種ができなくても、抗インフルエンザ薬を中心とした現在の診療体制が維持されれば、重症化を防止する事は可能であると思われます。種々の情報を総合しますと、現在大流行の入り口にいると推測されますが、この段階で医療従事者が疲弊・消耗してしまうと今後の対策に支障をきたす恐れがあります。皆様のご協力の下、医師会や行政、その他の関連機関が一体となって今回のインフルエンザパンデミックを乗り越えていきたいと思いますので引き続きご高配のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
平成21年11月9日
能美市医師会 会長
水毛生 直則